ちょっと寂しい雛祭りの思い出

雛祭りに関する思い出
私は三姉妹の次女として産まれましたが、残念ながら実家に雛人形があったという記憶はありません。雛祭りの思い出といえば、ちらし寿司やピンク色の小さなケーキを食べたこと、それから小学生の頃だったかに母が生卵か卵の殻にお雛様とお内裏様の絵を描いて飾ってくれたことを覚えていますが、それほどまでに貧しかったのでしょうか。これまたいつの記憶だったかおぼろげではありますが、雛人形の話をする同級生を恨めしく思ったこともあります。幼稚園は「ごきげんよう」と挨拶をしなければならないようなところに通っていましたし、小学校は公立だったものの三姉妹揃って中学受験もさせてもらいました。今思えば見栄っ張りな父のせいでしょう。高給取りでもないただのサラリーマンである父と妊娠を機に天職だったという看護師を辞めて専業主婦となった母。少ないお給料を見栄を張ることに使い、雛人形を買う余裕がなかったのかもしません。

今では再就職した大学病院で皆に慕われ、五十歳を過ぎても年間MVPに選ばれるなど精力的に働く母ですが、いくらか余裕が出てきて娘たちにしてあげられなかったことを孫にしてあげようという思いがあるみたいです。が、三歳の娘がいる姉に雛人形を買うことを申し出たもののいらないと一蹴されて少し寂しそうにしていたのが去年のこと。(代わりにピアノを買ってあげたそう。)


今年の雛祭り
そういうわけで、三姉妹といえど雛祭りはほろ苦い思い出でいっぱい。昨日は職場に飾ってある立派な雛人形を見ながら嬉しいような寂しいようななんとも言えない気持ちになってしまいました。


ちなみに今日は夫がなんとも可愛らしいピンクのチューリップとちらし寿司を用意してくれましたよ。

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