思いのほか大きい喪失感

昨夜は久しぶりにシクシクと胃の痛みを感じながら、くるみが妊娠の有無がまだ分からないような超早期に口におがくずを咥えて一生懸命巣作りをしている動画を見たり、赤ちゃんたちの目が開いたときのことなどを話したりしながら眠りにつきました。

夜中だったか朝方だったか、ざらめが回し車を高速で走りまくる音やくるみや子ハリがフローリングをとことこと歩く音を聴きながら、もうわたあめはいないんだと実感しました。元気にしているだろうか、戻る術や母親を探してひたすら回し車を回っているんじゃなかろうかと勝手な妄想でいっぱいになり、身を引き裂かれるような苦しい気持ちになってしまいました。

あり得ないと分かっていながらもハリネズミに感情移入してしまうのは、私の精神が未熟だからでしょうね。学生の頃なんかに失恋をするたび自分の一部が失われたような気がして喪失感を味わっていたのと似ています。息もできないくらい嗚咽が止まらなくなったり色がなくなった生活に違和感が拭えずしばらくサングラスが手放せなかったのも今となっては笑い話。他者への一体化を望み、その境が曖昧だということから原因は幼少期の母子分離が上手くできなかったことだと考えているわけですけど、今回の件は恋愛以上にそれと近いものがあるからこそ苦しいのかもしれませんね。

もともと不幸な人間をこれ以上この世に生み出したくないという思いから子どもは作らないという強い思いを持っていたわけですが、今回のことで尚のこと親にはなれないなぁと思いましたね。全員最期まで面倒をみることのできないペットの繁殖も。もちろん人間のそれとはまるで違うのでしょうが、複雑な親心を疑似体験してもうこりごり。全国の親御さんやペットの繁殖経験のある飼い主さんは同じような気持ちを味わっているのか、そのような方がいたら是非とも語り合いたいところ。

しかしタクシーを待っている間に見たわたあめの姿がはるか遠い昔のようです。家族みんなの匂いがついたおがくずを掘り掘りして埋まっていたり保冷剤を包んでいるタオルにアンティングをしたり、最後までとっても可愛かったなぁ。離れて行くタクシーを前に「わたあめ、ばんざーい!」と戦時中のようなことをしたのもいい思い出です。

書いているうちにいくらかすっきりしてきました。日程はまだ決まっていませんが、近々もう一匹も里子に出す予定なので、それまでになんとか喪失感に耐えうるだけの気持ちの整理を行わなければなぁと思います。なんだか自己のメンタルについてつらつら綴っただけの気持ち悪い記事になってしまったので、最後に男前すぎる女の子の写真を載せておきますね。




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